【報告】「311 東北~若葉町~アジア」東北ツアー
2012年 11月 25日
ちょっとだけ前の話になりますが(汗)、11/7(水)~9(金)の3日間、横浜でアートプロジェクトをしているART LAB OVAの蔭山ヅルさん・スズキクリさんが、「311 東北~若葉町~アジア」の企画で、中国のアーティスト・リンさん、韓国のホアンさん、タイのギャオさんを連れていわきに来市、滞在してくれました。
同プロジェクトの詳細は下記。(以下、HPより抜粋)
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▼「311 東北~若葉町~アジア」
└アートを通じて多文化なまちのつながりを考えるプロジェクト
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中国、韓国、タイからそれぞれアーティストを1人ずつ招いて東北へ赴き、
現地で被災したそれぞれ自国の出身者と交流し、その成果を若葉町にある
各々の国の店で展示するプロジェクト。
・期間 2012年11月15日(木)~12月下旬(予定)
案内所:ART LAB OVA 横浜パラダイス会館
(〒231-0056横浜市中区若葉町3-51-3シネマ・ジャック&ベティ1F‐101)
・会場
*展覧会場は飲食店です。飲食をしながら展示をご覧ください。
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1日目の夜に仙台から到着し、交流会。
2日目は市内視察ののち、ギャオさんによるペインティング。
いわき駅近くの夜明け市場内のgohoubiさんの壁に皆で描きました。
若干の異文化摩擦がありつつも無事に完成。
gohoubiさんの店主、山越さんもご満悦のご様子でした。
夜はまた交流会。
震災のこと、放射能のことを、集まった皆で話をしました。
それぞれの思いを吐露。
私は、福島の問題について声を上げることはとても大事なことだし、これからもしていかなければならないことと考えています。
声を上げていかなければ、生まれなくても良い溝や壁が生まれます。
あっという間に忘れ去られてもしまいます。
ですが、それを“商品化”するようなことはあってはならないと思います。
“作品化”という名の“商品化”という場面もあるでしょう。
震災後、我が身にふりかかってきたアートは、そのような商品性をはらんだ、あるいは自己満足的な暴力的なものが多かったと感じています。
そういうアートは、私たちには寄り添ってくれません。
自分の活動がそれに陥らないよう、自戒しています。
今回横浜からいらしてくれた5名のアーティストたちは、寄り添ってくれました。
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最終日の朝、ギャオさんが田んぼの風景が見たいと言い、散歩をしました。
福島に来る前に日本人の友人に福島に行くと言ったらあそこは恐ろしいところだからやめた方がいいと言われた、でも来てみたらここは美しい所だと、自分は福島が好きだとの言葉。
救われた思いがしました。
タイの田んぼの話を聞きながら歩きました。
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翌週の17日(土)には、東京で開催されたAAF報告会にてゲストアーティストとしてプレゼン。
それぞれの活動や作品、今回のツアーについて報告しました。
タイのギャオさん。ギャオさんはタイで津波を経験しています。
韓国のホアンさん。
中国のリンさん(真ん中)。
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放射能より心のバランスの方が大事だと言ってくれたリンさん。
いつも笑っているホアンさん。「すべての境界に花が咲く」と言葉を残してくれました。
3人のアーティストによる展示は12月下旬まで横浜で開催中です。
ぜひお立ち寄りください。
by tsumugi-tsumugu
| 2012-11-25 21:32
| 日々の出来事